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HSPとHSS型HSP違い
HSPは、米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念であり、神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のことです。
全人口の15~20%、約5人に1人はHSPと考えられています。
HSPには、特徴的な4つの性質があります。
◆深く考え過ぎる
簡単に結論の出るような物事であっても、深くさまざまな思考をめぐらせる
◆過剰に刺激を受けやすい
刺激に対する反応が強く非常に疲れやすい
◆感情の反応、共感力が強い
相手の感情の影響を受けやすい
◆些細な刺激を察知する
微細な音や光、匂いなどの刺激に敏感
これらの気質を先天的に持ち合わせているのがHSPです。
対してHSS型HSPは別名「刺激追求型HSP」とも呼ばれ、傷つきやすい面を持ちながら、行動力もあるため周りに理解してもらいにくい、というのが特徴です。
東洋医学から見たHSPとHSS型HSPの違い
東洋医学的にみるとHSPは持って生まれた気質であり、特に心臓の気の弱りから起こると考えられます。
心臓は全身に気血を放散する力を持ち、その気の弱りがあると気血が発散せず内向的になります。
そもそも感受性は外部からの情報をキャッチすることであり、これは気の向きが内向きである、ということ。
つまりHSPの方は気が内向きで内向的なので、発信することが苦手、どちらかというと引っ込み思案で引きこもりがち、ということになります。
対するHSS型HSPは外交的で行動力もあるが敏感で傷つきやすい、時に怒りを抱きやすい、などが特徴で、これは気が外向きで発信力がある、ということでもあります。
これは先の心臓の気の弱りとは全く気の方向性が違うので、心臓の気の弱りとは考えられません。
では行動力はどこが担うかというと東洋医学では肝臓胆嚢とされています。
また感情では怒り、働きとしては気を上げる作用や組織を収縮させる作用を担うとされています。
HSS型HSPの特徴である行動的、外交的、敏感で時に怒りも感じやすい、というのは東洋医学でいう肝臓胆嚢の性質とほぼ一致しています。
HSPとHSS型HSPの共通するところとしては様々なことに対する過敏な反応ということですが、
HSPの敏感さは心臓の気の弱りによってガードが弱くなり、本来よりも沢山の情報が否応なく入ってくる、という内向きの気が働いているということ。
対してHSS型HSPの敏感さは気が上がることによって神経が過敏になり、気が外向きになることによって些細なことにも過剰に反応してしまうという、
正に気の向き、方向性が真逆のもの、と考えられます。
HSS型HSPの治療
従ってHSS型HSPの治療は心臓の気がターゲットではなく、肝臓、胆嚢の気の異常や高ぶりを改善することをターゲットとします。
また肝臓、胆嚢の気の異常、気が上がりやすいのは血虚という、貧血傾向から起こることが多いため、補血という血液を増やすように働きかける治療を行います。
セルフケアとしては気を下ろして副交感神経を優位にする効果が高い足湯、整気呼吸を行います。
サイマティクスセラピーでは肝臓胆嚢の経絡の周波数、気を下ろす肺の経絡の周波数、精神を穏やかにするメンタルケアの周波数、精神や神経の過敏さを緩和するバッチフラワーレメディの周波数などを共鳴させるセラピーを行います。
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