【頭痛(1)】場所による原因と対処法 京都市 上京区、烏丸で鍼灸、波動療法、サイマティクスセラピーをお探しならラサルーテ
頭部には数本の経絡が通っています。痛む場所によって、どの経絡(内臓)の不調と関連しているかがわかります。
前頭部の痛み
前頭部には胃に繋がる経絡があります。胃の不調、胃下垂、貧血傾向などがある方に多い頭痛です。
◆胃腸が弱い(急激な痛みが起きやすい)
◆暴飲暴食によるエネルギー過剰
◆貧血傾向
◆低血圧
◆低血糖
などが原因になっているケースが多いものです。
治療は胃経の膝から足首までの間の圧痛点(押さえて痛いところ)(写真青のポイント)を少し強めの圧をかけながら押し流すイメージでマッサージしてください。
またこの部分の筋肉はつま先を持ち上げる働きがあります。
ご高齢者のつまずきによる転倒予防や、妄想型の認知症にも効果が高い経絡です。
ご高齢の方への施術は優しく穏やかに行ってください。
側頭部、後頭部の痛み
側頭部には胆嚢に繋がる経絡があります。
この部分の痛みは胆嚢の気の高ぶりから起こりやすく、めまい、耳鳴り、吐き気を起こしやすい、乗り物酔いしやすい、逆流性食道炎、逆流性胃炎、脂質を摂るとムカムカする、イライラ、こむら返り、胆石、更年期症状...
などの症状が併発しやすいものです。
これらの症状が重複していると、西洋医学では全て違う科を受診することになるのですが、
東洋医学であれば、胆のうの経絡を治療することで、雑多な症状を同時に改善することができます。
そしてこのような治療ができるのは、頭痛が火災報知器のような役目をしており、胆のうの異常を知らせてくれるからです。
つまり頭痛だから痛み止めで抑えるというだけでなく、関連する臓器などの調整をすることで、未病を治すことが出来るということです。
写真はこの胆のうの経絡と、反応が現れやすいツボ、効果的なツボです。
緑のポイント、押さえて痛みのあるところをオイルマッサージの要領で、滞っている気血を押し流すようにマッサージして下さい。
頭頂部の痛み
頭頂部には百会というツボがあります。このツボは百脈が通じるところとされ、気が集まるところです。
それゆえに「気が上がる」、すなわち神経が高ぶる状態になるとこの部に気が集まり、痛みを引き起こします。
東洋医学では気を上げる働きは肝臓が担うとされており、肝臓の気が昂ることで気が上がりやすくなるとされています。
肝臓の高ぶりですが、イライラ、セカセカ、アルコール多飲などで起こりやすいのですが、貧血傾向が強い場合にも起こりやすくなります。
特に女性の場合は貧血傾向の方が多く、また生理の前後には貧血気味になりやすいので肝臓の気の高ぶりが起きやすくなります。
生理の時に潔癖になったりイライラしたりしやすくなるのも貧血気味になることで気が上がり、神経が過敏になるからです。
このような時には肝臓の経絡をの流れを良くすることが効果的です。
図の赤のポイントを繋ぐラインが肝経と言います。足の甲のポイントは指圧の要領でゆっくり押さえて、しばらく止めて、ゆっくり離す、これを繰り返します。
足首のポイントからその上の2つのポイントまでをオイルマッサージの要領で押し流します。ゆっくりじんわり、少し圧をかけながら下から上に流しましょう。
この経絡は骨の上を通っていますので、マッサージも骨の上に行なってください。
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