【鬱、不安、過労は暑さで悪化:予防のための呼吸法】京都市、上京区、烏丸で鍼灸、波動療法、サイマティクスセラピーをお探しならラサルーテ

このところ、不安感や鬱傾向、動悸、頭のフラつきや違和感、吐き気、眠りにくい、あるいは逆にとても眠いなどの不定愁訴が増えています。

皆さんお一人お一人は自分の症状しかわからないため、このような症状があるととても不安だろうと思います。

私たち治療者は多くの方の症状をお聞きするため、同じ時期に同じ症状が多くの方に起こることを多々経験しています。

今もまさにそれで、この1ヶ月ほど、上記のような症状が本当に頻発しています。
なのでここ最近こういう症状が起こった方や、元々あったこれらの症状がとても悪化したという方は時期的な影響を強く受けておられる可能性があります。

その影響というのはやはり暑さです。


度を超えた暑さは東洋医学では「暑邪」や「熱邪」といい、身体に大きなダメージを与えるとされています。その最たるものが熱中症です。

熱は心臓にダメージを与えます。これは心拍数が上がることでも分かりますね。暑さや熱によって心臓がダメージを受ける、そうすると起こりやすいのが精神的症状や神経症状です。

東洋医学では心臓に「神」が宿るとされます。


神とは現代風に言えば神経、精神のことです。つまりこれらと心臓はダイレクトに影響を与え合っているということ。

暑さや熱によって心拍数が上がり心臓に負担がかかると不安感や鬱症状などが強くなる傾向があります。

また熱が増える→心拍数が上がる→神経も興奮傾向になる、という機序が起こり、神経が高ぶることで眠れない、

また逆に昼間に神経の高ぶりが強くなって神経系が疲れて眠気が強くなる、などの症状が現れます。

熱が多いと気が上がりやすくなるので頭痛、めまい、ボーッとする、集中力がなくなるなどが起こります。また腹中の気も上に上がる傾向が強くなり、それにつられて吐き気なども起こりやすくなります。


今年は外気の暑さもさることながら、マスクによる熱もこもりやすくなっているので、例年よりも精神症状や不定愁訴、不眠や嗜眠傾向が増えているように感じます。

これらをケアするのがクールダウンする呼吸です。

クールダウンの呼吸法

舌を丸めて(口をすぼめて)息を吸う、そして鼻からゆっくり吐き出す、たったこれだけです。舌がヒヤッとするのを感じながら呼吸してください。そして続けていると鼻からとても熱い息が出てくるのを感じられると思います。吐くのも吸うのもなるべくゆっくり静かに行ってください。
これで熱中症の予防にもなりますし、精神的症状や不定愁訴の改善にも繋がります。

認知症などにも有効

今、私がケアに行っているデイサービスでも行って頂いています。ご高齢者は陰氣が減る(脱水気味)になるので余計に熱に弱くなります。

この熱は微熱や肺炎の元になるため、この呼吸で熱を取ることがQOLの維持に大きく貢献します。

熱は身体にダメージを起こす、とはいえ冷たい飲み物で胃腸を冷やすとかえって火照ることがあります。また胃腸の冷えは免疫力を低下させますので、お腹は冷やさないように気をつけてください。

是非多くの方に実践頂き、夏の暑さから心身を守って頂きたいと思います。

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